H.O.E International

Mr Yamamoto,President of HOE International

山本先生ありがとう・・・いつまでも心の中に・・・。 by koneko

「きっついなぁ・・・。」

大阪市中央区平野町にあるHOE Intenational 英語落語道場の教室は、
辺りでも一番の老舗ビル 加藤ビルの最上階、4階にあります。
勾配のきつい階段は、エッチら、オッチら、家から回転の小さなミニサイクルを
約20分こいで来た身には、かなりきついものがありまして・・・。

2階の加藤ビルの扉を開けると、なんやしらんビル独特の臭いが・・・。
いつもの変わらない香りに迎えられ、慣性の法則に従って、
HOEに着いたぞ、と鼻から脳に意識が到達し、

遅れる、アカン」

勝手に足が曲がって、階段をトントンと押し蹴って、踊り場を回って、回って・・・、

「あぁ、しんどぉ。ハァ、ハァ・・・。」

意識朦朧の中、通路に貼られた桂枝雀さんのポスターが目に飛び込んでくる。

「着いた!」

息をきらしながら、こねこは、HOEの教室の扉を開いたものでした・・・。

「こんばんわぁ!」

「こんばんは。」

少しウルウルした目をして、唇の両端を少し上げて、しかし歯はみせず、ニヒルに笑って迎えてくれました。
心がそこにあるのか、どこにあるのか、先生の表情は少し虚無的で、しかし、潤んだ目の奥は、
深い洞察力をもって人を見るようなきびしさが感じられ、先生に会うといつも心が緊張したものでした。

2005年師走の土曜日(3日)、先週のおふく寄席を終えて、さ、ブログを更新するか!
その前にちょっと昼寝・・・・しかけたとこへ、メンバーの笑人から電話が。

一言、
「訃報です。」

え?なに?だれ?知ってる人? 一瞬頭の中を疑問が駆けめぐりました。

「山本先生が亡くなりました。」

「え?山本先生?え−!」

「まさかぁ!」

先週のおふく寄席に顔を出してくださって、言葉も交わして・・・・。そんなぁ・・・。
電話を切って、宮下・小夜姫に知らせを入れて、HOEに電話したが話中・・・。
あかん、いこ!行って確かめなければ。

家から1号線を横切り、裁判所前を通って、中之島公会堂の正面を右に回って、小さな橋を渡って、
一方通行の通りを南へ、南へ・・・。

涙がじゅじゅんでくる・・・。無意識に、涙がじゅじゅんでくる・・・。

初冬の冷たい風を切って、黄金に輝く銀杏並木は、かなしみを優しくつつみこんで・・・。
えっと、この角やったかなぁ・・・、あ、HOEの看板や!
久しぶりに尋ねたHOEへの階段、inputされた香水をかぎ分けながら、ドンドンと昇って
4階の扉を開いた・・・。

スタッフの貴美子さんや荒木さんが対応に追われている。
佐保田さんが生徒さんにレッスンお休みの連絡を入れている。
涙がどっと溢れてくる・・・。ほんとなんや・・・。先生、亡くなったんや・・・。

かなしい現実を知りました。

小夜姫、笑人、宮下と次々とMR山本を愛する人が訪れる。
みんな暗い顔・・・。
小夜姫は、翌4日、東京で英語落語会があり、大事な時を前に、
敬愛する先生の訃報を知り、呆然とした表情・・。
ショックからか言葉すくなにただ座り込んでいる。

笑人は、スタッフを助けてあちこち連絡をいれる。

宮下は、扉を開けて入ってくるなり、奥の道場部屋へ・・・。
ひとり・・・、先生と想いの詰まった舞台に別れを告げたのか・・・?

先生の携帯電話が、真っ白の丸いテーブルの上に置かれていた。
濃紺色の携帯で、紳士だった先生の格を表す色。
深く・・・、深く・・・、人を魅せる神秘の色・・・。

一段落して、4人はスタッフにいとまを告げて、近くの茶店に。
みんな言葉少なで、会話が続かない。
ポツン・・・プツン。 ポツン・・・プツン。

こねこは、高名な同時通訳者 國弘正雄先生の講演会で聞いた言葉を
吉朝さんが亡くなった時、そして山本先生が亡くなって思い出しました。

人が死後の世界に行くことを英語で  ”join the majority” と表現するのだそうです。
死後の世界には、人類誕生の昔からたくさんの人が集い、現世を生きる人の数に比べるて、
圧倒的大多数を占め、生きているわれわれ少数派は ”minority” と表現するのだそうです。

こねこがダイスキな枝雀さんの「茶漬けえんま」や、吉朝さんの「地獄八景亡者の戯れ」の世界が
”The majority world” にあるならば、山本先生は枝雀さんと再び一緒に、新しい小屋を立ち上げるかも!?

「ドーン、ドーン」
と開演の太鼓が鳴って、

”Ladies and gentlemen、welcome to English Rakugo World!”
MR山本の えぇ〜声っ!のMCで♪いつものよぉ〜に幕があぁ〜き♪

「ぴーひゃら、ぴーひゃら」(?)
枝雀さんが出囃子「昼飯」(ひるまま)と共に、高座に。

”Thank you very much for coming today.
キリストさん、お釈迦さん、えんま様、阿弥陀様、
Let me introduce my friend MR YAMAMOTO from Osaka.
He just joined the majority and I could meet him again here."

What a wonderful !
OK! I'll show you the story "Wonderfull Japan"
produced by MR YAMAMOTO.
Please enjoy the story fulled with a lot of”Wonder.”


吉朝さんは舞台の袖で、「わしもいまから英語始めるか・・・。」とつぶやいているかも・・・。

"The minority world" の関東方面では、山本先生の手法を用いて大島さんgroupが、
英語落語を日本のみならず世界に発信し、大きな風を起こしつつあります。

しかしながら、英語落語の祖、HOE代表 MR山本の記憶と功績は、英語落語愛好者に
とりわけHOE英語落語道場出身者には、鮮明に強烈にinputされた記憶となって残ることでしょう。
そして、英語落語の手法は、いづれ日本の英語教育界に大きな影響を与えるであろうと確信をします。

私たちは、MR山本から「英語で笑う」手法を与えられた幸運を
決してわすれることなく、いつか世界の中心で、盛大な笑いをとることを誓って、
先生のご冥福を、深く・・・静かに祈りたいと思います。

山本先生、ありがとうございました!

こねこ と おふく寄席一同、感謝の気持ちを込めて・・・。

2005年12月4日 記